嘘はもう、

｢うん！！！また明日ね！｣
｢ばいばーーい！｣
手を振って階段まで歩いた。
なんか、信じられない話だったなあ。
未だによく分からない。
階段を降りようとしたその時、
｢あ、大浦さん！｣
上に続く階段から背の高い人が降りてきた。
暗くてよく見えない…。
｢……！よ、吉田くん｣
｢ごめんごめん、道具片付けに行ってて｣
疲れた感じの吉田くんもかっこいい。
あ、カバン持ってる…。
｢じゃあ帰ろっか、｣
｢うん！｣
吉田くんに続いて階段を降りた。