「あず様ぁぁぁぁ!」


次の日、学校に着いたと同時にオタク仲間の先輩、あず様の元へ駆けつける。


私とあず様だけが使っている秘密の場所、通称オタク部屋へ行き、ドアをおもいっきり開ける。


「うお!!ってなんだ桜木かい」


「あず様!昨日新しく出たCD予約入れたんです!これでまたライブと握手会行けるんです♡」


私は、女子アイドルオタク。そしてあず様は小説オタク。


追いかけているものは違ってもオタクであることに変わりない私達は、毎日、オタクならではの近状報告をし合っている。


「おーーー!!よかったじゃねーか!あたしも今度新しく発売される小説、ネットで先読みしちまった…」


「まじですか…でもわかる、止められないその気持ち。欲が抑えられないその気持ち…!!」


私達はこんな会話で毎日盛り上がっている。


あず様は私の唯一の理解者であるのだ。


「私達は…WE ARE オタク!!!」


あず様と一緒に手を上に上げて気分は最高潮。


オタクって最高…