朝から元気に現れたどんよりとした灰色の雲はここ数日変わらない。
むしろ昨日よりも灰色が黒に近くなっているような気がして、気分もだだ下がりだ。
学校なんて行きたくて行くわけじゃないし、そんな嫌がらせみたいな天気にされるともう不登校にでも何でもなりたくなる。
今日は月曜日。
週明けなんていつもより気分が下がってるうえ、こんなハイテンションもくそもない天気にされちゃあ行く気も無くなる。
昨日の今頃はまだ寝てたなあなんて考えていたら、平日はなんでこんな場所にわたしは居るのだろうという自分の存在意義まで疑ってしまって何だか笑えてきた。
世間一般的に梅雨とひとまとめに呼ばれるこの季節は決して人に好かれるものではなくて、暑くてじめじめするし湿気は多いし髪は広がるしで特に女子中高生なんかからは敬遠される季節。
まあそんなこと言ったって梅雨から逃げられるわけではないのだからわたし達はより一層自分たちの見た目を気にして梅雨を乗り切るのだ。
特にブラシとか持ち歩いたり、結んでしまうという最終手段のために手首にゴムを引っ掛けていたり。
たまにヘアミストとかいうものを小さな霧吹きに入れて持ってくる強者もいる。
わたしにとってはヘアミストなんてそんなもの必要なくて、毎朝水でしのぎ切っている部類の人間なわけで。
やっぱり女子高生は違うな、なんて他人事のように思いながら毎日を過ごしている。