入学式。
少し暖かくなってきた頃。
皆わくわくして県立若葉西高校の門を通っていく。
私、坂田りえはそんなにわくわくしていない。
むしろ不安だ。
学力もなかったけれど、県立で一番有名な高校に受かった。
それは凄く嬉しい。
でも問題は性格だ。
メガネで、髪も長く、地味だ。中学の頃も友達は2、3人。
こんなんで高校を楽しめるのか。
そんなモヤモヤしていると。
「りえ~!」
後ろから元気な声がして、振り返ると、
長い髪を後ろでたばねてキラキラした笑顔で女の子が手を振っていた。
丘野 舞だ。
彼女は、私の幼馴染み。勉強もできて可愛いくて明るい。
私とは正反対。
「りえ!やっとココに来れたね!」
「うん!」
「クラス、見に行こう!はやく!」
そう舞は言って私の腕を引っ張った。
人が集まっている所に行くと、白くて長い紙にクラス、番号、名前が書かれていた。
疲れてはぁはぁ言っている横で舞が必死そうに自分の名前を探していた。
「あった!!!」
びっくりするくらいの大声で舞が叫びこっちを見た。
「私達、一緒のクラスだよ!」
舞が指さした方を見ると
少し暖かくなってきた頃。
皆わくわくして県立若葉西高校の門を通っていく。
私、坂田りえはそんなにわくわくしていない。
むしろ不安だ。
学力もなかったけれど、県立で一番有名な高校に受かった。
それは凄く嬉しい。
でも問題は性格だ。
メガネで、髪も長く、地味だ。中学の頃も友達は2、3人。
こんなんで高校を楽しめるのか。
そんなモヤモヤしていると。
「りえ~!」
後ろから元気な声がして、振り返ると、
長い髪を後ろでたばねてキラキラした笑顔で女の子が手を振っていた。
丘野 舞だ。
彼女は、私の幼馴染み。勉強もできて可愛いくて明るい。
私とは正反対。
「りえ!やっとココに来れたね!」
「うん!」
「クラス、見に行こう!はやく!」
そう舞は言って私の腕を引っ張った。
人が集まっている所に行くと、白くて長い紙にクラス、番号、名前が書かれていた。
疲れてはぁはぁ言っている横で舞が必死そうに自分の名前を探していた。
「あった!!!」
びっくりするくらいの大声で舞が叫びこっちを見た。
「私達、一緒のクラスだよ!」
舞が指さした方を見ると
