────── ────… ────何も無い、真っ白な世界。 そこに一人、ぽつんと立っていた。 目の前に広がる真っ白な空間の向こうに、赤い何かが広がっている。 ソレはゆっくり、ゆっくりとこちらに流れているようにも見えた。 遠く離れたここからじゃ、ソレがなんなのか分からない。 でも、だんだんと"赤"が"白"を侵食していた。 ボクはそれを、何の感情もない瞳で見つめていた。 ───────……