「…っ、ここ、から……、5分…っの、はぁ…とこ、ろで…す」 どうやら、喋ることも辛いみたいだ。 口の中が切れていて痛いのだろう。 ま、ここから5分なら別にいいか。 「立てんの」 ボクは立とうとする男を見かねて、支えながら立たせた。 身長は175くらいだと思う。 腕をボクの肩に回して、フラつきながらも路地裏を出た。