「──ぐあっ、」




男の呻き声が路地裏に響いた。




ずる、と力なく膝から崩れ落ちていくのをただ、なんの感情もない目で見つめていた。




流れる血、動かない体…こんなモノ、飽きるほど見た。




ポケットから仕事用のスマホを取り出し目当ての人物に電話をかける。




『は〜い、今日の分は終わった〜?』

「…終わり、いつも通り頼む」

『うぃー』



それだけ話し、通話を切る。