そんな願いは一瞬で消えた

ステージの上にはダンディーはおじさんと

いつもの何倍もスマートな王木くんがいたのだ

だけど王木くんは忙しそうで

私には気づいていないみたい

良かった〜

そんな安心もつかぬま

「やあ完治(かんじ)」

「おお弘樹(ひろき) 誕生日おめでとう
それと優馬くんも」

王木くんのお父様がお誕生日だったのか〜

「お久しぶりです 完治さん…と
~ っ、姫、川?!」

「広叶の事を知ってるのか?」

「お父さん! 王…じゃなくて、
優馬さんは クラスメイトなの」

「そうか!優馬と広叶ちゃんは同じ学校か!」

「はい いつもお世話になっております」

「とんでもない!うちのバカ息子の方こそ」

「弘樹少し飲まないか?お前達はあっちで
食事をしてなさい」

「ええ そうします 優馬さん行きましょう?」

「あ、ああ」