例えあたしにとって毒だとしても、まだこの気持ちに気付かれたくないあたしは雲で覆って隠すんだ。
「…く、腐れ縁って真白と同じこと言わないでよ!
ただの幼なじみでいいじゃん!」
「だって事実だろ?
てかちゅんすけ腐れ縁の意味知ってんの?」
「それくらい分かるわ!アホ!」
相変わらず腹が立つ青からの返事にどこか安心してる自分がいることも心の中にある雲の中に隠した。
青は無理やり荷物を持たせたにも関わらず陽子ちゃんの制止も聞かずに理科室まで荷物を運んでくれた。
そのさりげない優しさにキュンとしても、思い出すのはあたしの心に突き刺さるあの言葉。
あたしは青と再会してまた好きでいようとしたけど、ああ言われてしまうとその決心が揺らいでしまう。
どうしたらいいか分からない。
自分がどうしたらいいのかも分からない。



