なんだろう。
あたしと青の顔に何かついてるのかな?



そう思って青を見ても特別何かがついてるわけじゃない。
あたしの視線に気づいた青もあたしを見つめる。



この真顔はきっと青も何がなんだか分からないって顔だ。



「…あの雀ちゃんは、その…佐々本、くんと…仲いいの?」



陽子ちゃんはまたあたしと青を交互にみた。



陽子ちゃんに言われて彼女に青のことを話してなかったと気付く。



「…あ、青はね……っ」


「……こいつとはただの腐れ縁の幼なじみってだけ」


「……っ!」



"ただの腐れ縁の幼なじみ"



なんでだろう。
青は本当のことを言ったのに、それが深く胸に突き刺さって痛む。



青にとってあたし存在はまさにそれで。
でもその言葉はあたしにとっては心を苦しめる毒でしかなくて。