「大雅好きー」 嫌いと言われてから数分しか経ってないのに、逆のことを言い出す志乃。 そのふわりと笑う笑顔がたまらない。 そんなことを言って、あとから後悔するのは志乃の方なのに。 こいつは何一つわかってねぇ。 その時、ふと館内の明かりが消えた。 映画が始まる合図のようなもので。 「映画、始まるね!」 暗くなればもっと大胆になる志乃は、頭を俺の方に傾けてひっついてきた。 これは、もうあれだな。 そういうことだな。