「もう大雅なんて嫌いだ!」 最終的に逆ギレしてきたくせに、同時に俺の方に身体を寄せ、腕に絡みついてきて。 「嫌いな奴にこんなことしねぇと思うけど?」 「そ、それは聞かないで…!」 少し離れようとすれば、ぎゅっとしがみついてくる。 「まだ館内明るいから目立つぞ」 「いいもん、知ってる人いないから」 志乃は気にしていないようだが、さっきからチラチラと視線を感じる。 多分一番後ろの席を取った人からの視線だろう。