ひっつき虫な彼女は幼なじみ





「志乃が行きたいところ行くか」
「いいの…!?」



「ああ」
「大雅、ありがとう…!」



満面の笑みを浮かべ、嬉しそうにする志乃。
この笑顔が見たいから甘くなるんだよな、俺も。



まあ他の表情も可愛いから、コロコロ変わる志乃の表情はたまらない。



「じゃあご飯食べよう!
早く行かないと一番後ろの席取れないや」



一番後ろの席、とは映画館での話で。



一番後ろだと目立たないから俺にひっつきながら映画を観れるらしい。



これは志乃が勝手に決めたことで俺は二人きりの時だけだと言っているが、確かに映画館で後ろの席なら目立たない。



だから許してしまっている自分がいた。