ダメだ、完全に眠っている。
もう完全に夢の中のようで、少し肩を揺らすが全く動かない。
朝から警戒心なさすぎだろ。
いくらなんでも簡単に男のベッドの中に侵入してきた上に寝てるって、襲ってもいいとしか思えない。
無防備な寝顔がさらに俺の心を揺さぶった。
ダメだ、落ち着け自分。
そう言い聞かせ、志乃を離そうとするが離れるわけもなく。
「……ん…」
小さく声を漏らし、さらに俺に抱きつく力を強めた。
起きてるんじゃないかと疑いそうになるが、また小さな寝息が聞こえてくるため確実に寝ている。
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