ひっつき虫な彼女は幼なじみ





毎朝、志乃は俺の家でご飯を食べる。



何故なら志乃の家は父子家庭で、仕事で忙しい父親は帰って来ない日の方が多い。



志乃の母親は、俺たちが物心つく前に病気で亡くなったからほとんど覚えていない。



ちなみに俺の父親は単身赴任で年に数回しか帰って来ず、母親は働くのが好きなため朝は早いし夜は遅い。



帰って来ない日もあるため、朝と夜は志乃も俺の家で食べる。



俺の母親が帰ってこなかったり、帰る時間が遅かったら、志乃が作ってくれたり俺も一緒に作ったりして助け合って今日まで過ごしてきた。