「……んっ…」
いつもより強引なキスのため、志乃から甘い声が漏れる。
それは逆効果だっていうの、わかってほしいけどわかるわけない。
志乃は特に嫌がる様子はなく、黙って俺にしがみつくだけ。
あきらかに志乃は受け入れていた。
だがこんなキスは滅多にしないため、あっという間に全身の力が抜けてしまう志乃。
もう限界らしく、俺が唇を離すと息が乱れていた。
そんな志乃を優しく抱き寄せる。
俺の腕の中にすっぽりはまる志乃は小さかった。
どうやら抱きしめ返す力はないらしく、志乃は俺に身体を預けるだけだった。
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