今は家で二人きり。 俺を邪魔するものは何もない。 どういうことかというと、相当危険な状況にあるというわけだ。 「大雅、ダメ…? ちょっとだけ休憩し…」 俺を見つめる瞳に吸い寄せられるように顔を近づけ、その唇をそっと塞ぐ。 さすがの俺でも限界というものはある。 ゆっくりと志乃から離れると、キスされたと今理解したらしく、瞬く間に頬を赤く染めた。 残念なことに、その綺麗な瞳は俯いたことによって見つめられなくなってしまう。