それが俺にとってどれだけ地獄のことか。



志乃にわかるはずもなく、いつもスヤスヤ眠っている。



少しでも離れようとすれば、夢の中のはずなのに志乃は俺にしがみついて離れようとしない。



寝ててもそれって、もうどれだけ俺に依存してるんだ。



もやは好き好きじゃないの問題ではない。



志乃は俺がいないといけないのだ。
それも恋人としてではなく、幼なじみとして。



「泊まるのはダメだ」
「嫌だ、じゃあ遊びに行かない」



頑固な志乃は中々折れようとしない。



可愛いから俺が折れそうになるけど、後悔するのは結局俺の方だ。