ひっつき虫な彼女は幼なじみ





「俺に優しくしてほしいのかよ」



「当たり前だろ。


願わくば、志乃ちゃんと亜美ちゃんと四人で遊べるよう仕向けてほしい」



「気が向いたらな」
「絶対やらないやつじゃん」



やらねぇっていうか…多分、志乃が嫌がると思う。



俺が志乃にこの話を持ちかけたとして、断られる可能性もゼロではない。



「ねぇ、せっかくだし今日遊びに行かない?」
「いいじゃん!行こうよー!」



「志乃も来るよね!」



その時、少し離れたところで志乃や佐野を含む数人のグループの話し声が聞こえてきた。