「もっと佐野に近づけばいいんじゃねぇの?」 「大雅、お前さらっと難しいこと言うなよ。 ただの同級生って関係だからこっちは苦労してるんだからな! くそー、幼なじみ羨ましい。 俺も佐野と幼なじみなら今頃…」 「今頃?」 「手出してる」 「結局その考えかよ」 秀紀の返答に呆れる俺だけど、そんな態度はとれないはずだ。 だってすでに俺は志乃に手を出してる。 いくらキス止まりとはいえ、付き合ってないのだから普通にアウトだ。