「あー今日も亜美ちゃん可愛いなぁ」
だから秀紀が志乃のこと可愛いと言おうが、下の名前で呼ぼうが気にならない。
こいつには本命の相手がいるからだ。
佐野のことになるとすぐこうやってデレる。
まあこうなる気持ちもわからなくないが、俺は必死で抑えている。
じゃないとキリがねぇ。
志乃は可愛すぎだ。
あんな可愛い姿、絶対誰にも見せる気はない。
なんて思っていれば、また口を開く秀紀。
「今思ったら二人って見た目と中身反対かもな。
志乃ちゃんが抜けてそうなのにしっかりしてるし、逆に亜美ちゃんが抜けてるって…あー可愛い。
でも亜美ちゃん俺に対して冷たいからなぁ」
言われてみればそうかもしれないが、それは学校内でだけ。
家での志乃は幼児化する。
それが俺にだけっていうのがまたいい。
