「は、恥ずかしいよ……そんなこと言われたら…」



まさかここで照れられるとは思っていなかったから驚いた。



「事実だけどな」
「……っ、だ、だからダメだって…!」



どんどん顔が赤くなる志乃が可愛くてたまらない。



今すぐ抱きしめたいけど、我慢だ。



それからも満員電車の中、電車に揺られてようやく最寄駅に着いた。



もうここからは本当に“仲のいい幼なじみ”だけの関係が始まる。



密着していた身体が離れ、二人で並びながら学校へと向かった。