「……はよ」 少し掠れた声で返し、起き上がる。 時計を確認すれば丁度六時を過ぎたところだ。 正直、俺たちは電車通学だが七時三十分に家を出れば間に合う。 それでも余裕があって、だ。 つまり何が言いたいかというと、準備なんか三十分もいらねぇから七時に起きればいい話。 なのに六時に起こされるのには理由がある。