そんな志乃にさらに顔を近づければ、何をされるかわかったらしく、受け入れるようにゆっくりと目を閉じる志乃。
そして、そっと唇を重ね合わせた。
少しして離れれば、やっぱり顔は真っ赤のままの志乃。
じっと俺の方を見ていた、かと思えばまた勢いよく俺に抱きついてくる。
「大雅、大好きだよ…!」
いつもよりも好きと連呼する志乃を愛しく思いつつ、ひっついてきた志乃の頭を撫でた。
こんな可愛い彼女を、これから先絶対離そうだなんて思わねぇ。
そもそも目移り自体するわけねぇのに、志乃は心配しているらしい。
そんな心配性でもある志乃を、俺は今日も甘やかす。
今までは幼なじみとして、だったが、今は違う。
そう。
これからは幼なじみじゃなく、一人の彼女としてーーー。
END



