やっぱり今日も、準備が終わったのはちょうど家を出る一時間前だった。
「大雅…!」
そして俺が何かを言う前に、待ちきれない様子で志乃が俺に抱きついてくる。
いつも以上にきつく抱きついてくる志乃が、たまらなく愛しい。
「好き、大好き…!
大雅が好きすぎてどうしよう」
「その言葉、そのまま志乃に返したいな」
「え…ほんと?
大雅も私くらい好きでいてくれてるの?」
「いや、多分志乃以上に好きだから」
「それは絶対ないもんね」
相当自信のあるような言い方を志乃はする。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…