そして一気に静かになる教室。
志乃の表情は今にも泣き出してしまいそうだったが、その理由はなんだろうか。
「……秀紀、ありがとな」
「おうよ!親友の頼みなら快く聞いてやる!」
親友になった覚えはないが、まあ良しとして。
「とりあえずしばらくは消さずに置いとくから、必要な時はいつでも言えよ!
じゃあまた明日〜」
秀紀はそれだけ言って、多分俺たちのために先に教室から出て行った。
また静かになる教室。
志乃は安心して俺に抱きつくかと思いきや、その場で首を横に振りながらついに泣き出した。
「大雅…ごめんなさい、違うの、話を聞いて……」
怒ってはいないが、怒っていると勘違いしたのか、志乃が泣きながら俺に謝ってきた。



