ひっつき虫な彼女は幼なじみ





三年の教室がある廊下に着けば、どこからか声が聞こえてきた。



そこに行けばドアが開いていて、声は丸聞こえ。



「よし、撮るぞ〜」



秀紀って、相当性格が悪いのかもしれない。
今だって嬉しそうにスマホを向けている。



半ば呆れつつ、バレないように教室を除けば見慣れた三人の先輩に囲まれた志乃の姿が見えた。



その表情は明らかに怯えている。
よく俺に言わずに行こうとしたな。



けど志乃は泣いてはいない。
泣くのは我慢しているようだった。