それからしばらくして、校舎に人がほとんどいなくなった頃。
「そろそろだな。
多分教室だと俺はみた!」
探偵気取りの秀紀が俺より先に動き出す。
「でかい声出して気づかれるなよ」
「そんなヘマはしねぇよ!…って、俺たちのクラスにはいないな」
まずは自分たちの教室に来たのだが、もう誰の荷物もなく閉まっていた。
「ということは、先輩たちの教室かなぁ。
よし、大雅行くぞ!」
「お前はなんでそんな嬉しそうなんだよ」
「だって楽しいじゃん!
悪を懲らしめるヒーローだぜ?」
かっこよく言ってるつもりでも、全然かっこよくねぇっていうことは黙っておく。
嬉しそうに話す秀紀をスルーして、三年の教室へと向かった。



