「わかったから離れろ」
「やだもんね、大雅も寒いでしょ?」



「寒くねぇから早くどけ」
「私は寒いもん、離れたくない」



さっきよりもきつく抱きついてくる。
今日はどうやって離れさせようか。



「志乃、最後時間なくなるぞ?」
「大丈夫、じゃあ休む…」



休むって、簡単に言うけど確実に怪しまれるだろう。



俺は言葉で言うのを諦め、起き上がると志乃も抱きついたままついてくる。



最終的に志乃を抱きかかえる形でベッドから降りれば、ようやく志乃が慌て出した。