修学旅行が終わると、二年には平穏な空気が流れていた。



それからあっという間に十二月が訪れ、本格的な寒さがやってくる。



寒い冬がやってくると、いつもの平日の朝、志乃の起こし方も変わる。



「大雅、朝だよ」



その言葉に目を覚まし、ゆっくりと目を開ければ、俺と同じベッドで横になり、布団の中に潜り込む志乃の姿。



本人いわく、冬は寒いから自分も布団の中に入って暖まりたいらしい。



それはまあいいとして、その上抱きついてくるから嫌なのだ。



今だって幸せそうに寄り添ってくるから、こっちも手を出したくなる。