「ならまずは学校に行くことだな」
その思いを心の中で留め、俺は平然としてるフリをする。
すると志乃は面白くなさそうな顔をして、俺の腕に変わらずまとわりつく。
すぐ顔にでるからわかりやすい。
そんな志乃を見てまた笑いそうになるのを堪えながら、俺は志乃と玄関へと向かった。
こうして始まる一日。
この一時間のためなら俺は早く起きれるし、朝から気分良く面倒な学校に行ける。
可愛くて、甘えたがりで、すぐ照れる。
そんな幼なじみに、俺はずっと前から夢中だった。
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