ーーー「なぁ、聞いてくれよ!亜美ちゃんの可愛かった話!」
「……寝る」
「起きろよー、1時間くらい起きろよー!」
うるさいうざい面倒くさい。
帰りの飛行機の隣はまさかの秀紀で、いつも以上にうるささを増している。
そもそも声自体でかいから、佐野がこちらを向いた。
「ちょっと菅野、変なこと加藤に言わないでよね!」
口調がきつめだが、頬は少し赤い。
「大丈夫!
惚気るだけだから!」
「だからそれがダメなんだって!」
二人の声が大きいから、周りも反応して茶化し始める。
秀紀は喜び、佐野は照れる。
帰りの飛行機の話題はほとんどこの二人だった。



