「そうです、俺たち修学旅行に来てます」 俺たち、と強調したのは女たちに志乃の存在を知らせるため。 なのに俺が言葉を返したことに喜び、また騒ぎ出す。 全く志乃のことを見ようとしない。 これはますます面倒だ。 「私たちもなんですよー!」 「良かったら写真撮りませんか?」 食い気味で俺に話しかけてくる三人。 だから面倒くさいって、言ってやりたいのを堪える。 するとその時、志乃が手に力は込めて俺の服を引っ張る。 そして俺が志乃の方を向けば、ようやく三人の視界に志乃の姿が映ったらしい。