その瞳は誰がどう見ても輝いていて。



顔を綻ばせる志乃は明らかに嬉しそうだった。



「大雅、どこ行く?
どこ行きたい?


まだお昼は早いよね、お土産見る…?」



「落ち着け、時間はまだいっぱいあるから」



「そうだけど、絶対すぐ終わるもん。
だから大雅とたくさんまわるの…!」



そう言って、俺の服を少し引っ張る志乃。
それに逆らわず、俺は志乃について行く。



だが、服を掴まれた志乃の手は自然に離した。



もちろん志乃はむっとしたが、周りに人もいるため何も言ってこなかった。