ひっつき虫な彼女は幼なじみ





それから少し経ち、ドアが開く音がした。



佐野が帰って来たのだろう。



「…あ、加藤…志乃、寝た?」



そして襖の方から佐野の声が聞こえてきて、ゆっくり振り向く。



だが、佐野の様子が明らかにいつもと違うくて、思わず黙ってしまう。



なぜか佐野の顔は赤く染まっていて、俺から不自然に視線をそらしていた。



何かあったのか?



けど、照れている様子で泣いてる感じでは無かったらあえて聞かないでおいた。



「ああ、さっき寝たところ。
まだ見張りの先生いる感じか?」



時計を見れば、佐野の言っていた一時はまだ先だ。