ひっつき虫な彼女は幼なじみ





何も言わずに抱きついてくる志乃は、いつも以上に小さく感じくた。



それからしばらくの間、志乃は離れようとせず。
時計を確認すれば、もう消灯時間は過ぎていた。



「……志乃」



名前を呼べば、何を言われるのかわかったのだろう。



すぐにビクッと肩を震わせて、俺の服を掴む手に力を入れる志乃。



なんとしてでも離れないというその態勢が可愛くて俺の心が揺らぐ。



「ほら、もう寝ろ。
明日も早いだろ?」



「早くない…起きる…」
「ダメだ、明日しんどくなるのは志乃だぞ?」



「いいもん、寝たら大雅いなくなっちゃう」



その声が寂しそうで、どこか涙声に聞こえなくもない。