ひっつき虫な彼女は幼なじみ





「……大雅…」
「どうした?」



押し倒している体勢から起き上がり、全く身体に力が入っていない志乃を抱き起す。



今度は俺から志乃を抱きしめた。



俺に身体を傾けることしかできないらしい志乃は、顔を赤くしたまま身を任せた。



「今日の大雅…いつもより、強引だ……」
「全部志乃のせいだな」



「私のせいなの…?
私何もしてないもん」



やはり本人は無自覚らしかった。
それが一番怖いし困るのだが。



「そっか、じゃあ嫌だったんだな。
ごめんな、こんなことして」



全く反省してないが、俺が謝るとすぐ志乃は俺を見上げる。



「ち、違う…!
嫌じゃない、嬉しかった…!


謝らないで……ごめんなさい。
大雅にキスされて嬉しいの、私」



予想通りの反応ではあったが、その言葉には驚いた。



今日は志乃に驚かされてばかりだ。
まさかそんな風に思っていたなんて。