そして女の階に行けば、すぐ佐野が待っていた。 「今誰もいないからチャンス! こっちだよ!」 他の女にバレても確かに面倒だ。 佐野は周囲を警戒しつつ、俺を部屋へと連れて行く。 そしてある部屋のドアの前に止まり、俺の方を向いた。 「ここだよ。 志乃、加藤来るって知らないから。 あと先生たちは夜の一時に就寝らしいよ。 じゃあね!」 いつもより少し早口で話し、佐野は俺に背中を向けて歩き出してしまう。 どうやら俺と志乃を二人きりにしたいらしい。 ついでに言うと一時までいろってことだよな。