『だから来てよね』
「……いや、行けるなら行きてぇけど無理だろ。
見張りの先生いるし」
男と女の階ごとに先生が見張りで、順番に座っているのだ。
『大丈夫!!
十時から先生、ミーティングあるんだって!
ちょうど十時だから今なら行ける!』
大丈夫って……帰りはどうすんだと言いたい気持ちもあるのだが、それよりも志乃優先だ。
気づけば立ち上がり、ドアへと向かう。
「大雅?どこ行くんだよ」
「……まあ、そこらへん」
志乃のところへと言えば、秀紀もついて来かねない。
そうなれば不都合も生じるから適当に流して部屋を出た。



