「志乃に何かあったのか?」
とりあえず志乃ではないため、聞いてみる。
『まあまあ落ち着いて?
おたくの幼なじみがね、寂しくて今泣いてるのよ。
だから会いにきてくれない?』
色々とツッコミたい要素だらけだったのだが、とりあえず志乃が泣いているという言葉が気になって仕方がない。
「泣いてるって…なんでだ?」
『話聞いてた?寂しくて泣いてるの。
加藤に会いたいんだって』
まさか志乃が泣いているだなんて思いもしなかったから驚いた。
夜、一度旅館の廊下ですれ違った時は笑っていたからだ。
……無理、してたのか?



