ひっつき虫な彼女は幼なじみ





そういえば秀紀のやつ、修学旅行で決めるって言ってたくせに誘ってねぇのかよ。



言ってることとやってることが違う。



「今のところ誘われてねぇよ、あいつ。
待ってるのかもな、佐野が誘うの」



「何それ、もし本当だったら女々しすぎじゃん」



思わず二人で笑ってしまう。
けど笑ってる内容は多分一緒じゃない。



それでも志乃たちからすれば、二人で話して笑ってると思ったのだろう。



「うー……」
「何話してんだよそこー……」



通路を挟んだ斜め前から、また声が聞こえてくる。



志乃に至ってはもはや唸り声だ。