「大雅の意地悪…」
「拗ねるなよ。……な?」



「……っ」



そんな姿を見たら、また意地悪したくなるわけで。



志乃と額を合わせてみると、案の定志乃はすぐ顔を赤くした。



「なんで照れるんだよ」
「うう…だって……」



近くにある志乃の顔。



キスしてしまいそうになるけど、まだ我慢できる。



「だって?」
「い、言えない……恥ずかしいもん…」



男に慣れていない志乃の、純粋な反応は誰よりも可愛いと思う。



「た、大雅…ドキドキして苦しいよ……」



ぎゅっと目を閉じて、素直に心境を語る志乃。