「お父さんのバカ、楽しみにしてたのに……ひぐ…でも帰ってきてくれて嬉しかったの…!!」 それからまた泣き続ける志乃。 そんな志乃を抱きしめながら、聡介さんは俺の方を見た。 お互い苦笑する。 俺はもう帰ろうと思った時、聡介さんが俺を見て『ごめんな』と口パクで言い、俺は小さく笑って少しだけ首を横に振る。 それから泣いてる志乃を横目で見た後、俺は志乃の家を後にした。