「…うう…寂しいよ……一人は嫌だよ大雅…」
「志乃は一人じゃねぇよ」
志乃の頭を優しく撫でてやる。
「だって…ひっぐ……いつも家一人だもん……寂しいの」
確かに一軒家で、自分の家に帰ればいつも一人。
寂しがり屋な志乃が、今日まで耐えてこれたのが本当にすごいと思う。
泣き虫でもある志乃だが、我慢強くもあるのだ。
それが今、本音を言っている。
今日はもう全部、吐き出せばいいと思った。
それからしばらくの間、志乃は泣き続けた。
たまに本音をこぼしながら。
そんな時、突然志乃の家の玄関から音が聞こえてきた。
それは鍵が開く音で。
聡介さんが、帰ってきたのだ。



