ひっつき虫な彼女は幼なじみ





ーーー「大雅、本当に志乃ちゃんと付き合ってないのか?」



夕方の6時頃。



出かけていた父親だけでなく、仕事が終わった母親も帰ってきた。



それから志乃と母親は二人でご飯を作り、俺と父親はリビングで待っていた。



その時に小さな声で話しかけられたのだ。



「……付き合ってねぇけど」



「あんなことしておいて?見た感じ初めてじゃないよな?」



「……だったらなんだよ」



馬鹿にする気なのだろうか。



「なのに付き合ってないって、お前ら一体どういう関係なんだ?」



結構本気のトーンで言われ、何も言えなくなる。