ひっつき虫な彼女は幼なじみ





「でももう二度としないと心に決めたんだ!
志乃ちゃんだから泣き止んでくれ…。」



そんなこと言われたって志乃が泣き止むはずもなく。



「どうしよう俺帰って来て早々やらかした。


最悪だ、そもそもいつの間に付き合ってたんだよ君たち…」



本気で落ち込んでいる様子の父親。



「いや、付き合ってねぇけど」



そんな父親に本当のことを言えば、すかさず反応を示した。



「はぁ!?大雅、お前なのに志乃ちゃんに手を出したのか!?


ちょっと来なさい!
そんな息子に育てた覚えはないぞ!」



さっきまでの下からの態度は何処へやら、強気の姿勢に変わる。