「無理」
「……っ、大雅がしよって、言ったもん…」



ようやく志乃がうっすら目を開ける。



その目はさっきよりも恥ずかしそうで、潤んでいた。



「気分変わった。
今日はもう夜まで甘えることにしたんだよ」



そんな志乃に追い打ちをかけるようなことを言ってやれば、限界がきたようで俺に抱きついてくる。



「私が大雅に甘えるの…!」
「いつも志乃ばっかだろ?」



「じゃないと死んじゃうよ、私…!」



まさかの志乃の言葉に、俺は笑ってしまった。
死ぬって、大げさすぎだろ。