「志乃、宿題するぞ」
「やだ」
嫌だ嫌だって、拒否し続ける志乃に対して黙ってばかりいられない。
「じゃあ宿題したくないんだな?」
「したくない」
「なら……」
無理矢理志乃を引き剥がし、拗ねる前にその唇を塞いでやる。
「……ん…うう……」
一度唇を離してやれば、志乃は拗ねずに顔を赤くさせた。
俯いて黙り込んでしまう志乃。
なんかわかんねぇけど、今日は我慢できそうにない。
下を向く志乃の頬を撫でるように触れ、その手を下に移動させて首筋をなぞる。
そうすれば志乃の身体はビクッと跳ね、ようやく俺の顔を見た。
「あ……たい、が…」
顔が真っ赤で志乃の目が潤み始める。
明らかに恥ずかしそうだった。



