「お父さん、喜んでくれるかな。
喜んでくれたらいいな」
嬉しそうに顔を綻ばせる志乃。
本当に嬉しいのだろうな。
きっと口には出さないだけで、寂しいのた。
寂しがり屋なのに、夜は家で一人が多く、それなのに志乃は滅多に寂しいと言わない。
もしかしたら家で泣いてる日もあるかもしれないのに。
それに関しては我慢強い。
相当寂しい思いをしてるに違いない。
俺に抱きつく志乃の頭を撫でてやれば、少しして小さな寝息が聞こえてきた。
楽しみすぎて、寝れなかったのだろうか。
そう思ったら可愛くて、愛しくて、微笑ましくなりながら、また襲ってくる眠気に抗うことをせず俺もそっと目を閉じた。



