「大雅!ご飯できたよ!」 梅雨が明け、テストが終わりあっという間にやってきた夏休み。 志乃が俺を起こしに部屋にやってきた。 「大雅、おはよう!」 相変わらず元気な俺の幼なじみは、今日もふわりと可愛く笑う。 こういう長期休みの平日の朝は、親が仕事のため志乃が俺の家に来て朝ご飯を作ってくれるのだ。 作り終わり次第、俺を起こしに来てくれるというまるで夫婦のような生活。 本人は当たり前のように思っているけど本当にありがたい。